古典的な手口にまだ引っ掛かる!?

これから紹介する犯行の手口は、タイで古くから使われている古典的手口です。
インターネットが普及していなかった当時は、遠い外国で起きてる事件を知ることは容易ではありませんでした。
ですので次から次へとやってくる観光客に対して、同じ手口が何回でも通用しました。
しかし今は、ちょっとネット検索すればいくらでも情報収集できるので、防ぐことは可能なはずです。
にもかかわらず、相変わらず同じ手口に引っ掛かる人が後を絶ちません。
「犯罪は犯すほうが悪い」というのは当然です。
当然ですが、被害に遭ってからそんなことを叫んでも後の祭りです。
パスポートを盗まれて「盗む奴が悪い」と言ったところで、パスポートがなければ日本に帰る事はできません。
情報弱者のままでは、損をしたり不快な思いしたり危険な目に遭うのは、結局は自分自身です。

睡眠薬強盗
片言の日本語で、「妹が日本に留学しているので日本のことが知りたい。」などと言って近付いてきます。
そのうち「もっと知りたい」などと言って、車の中や公園などに誘われます。
すすめられた缶コーヒーなどを飲むと急に眠気が襲ってきて、目が覚めた時には身ぐるみ剥がされた状態です。
もちろん犯人は、もうどこにもいません。
すすめられた飲み物の中に、あらかじめ睡眠薬が仕込んであったわけです。
相手を早く眠らせようとして大量の睡眠薬を使うので、場合によっては死に至るケースがあり非常に危険です。

いかさま賭博
上記睡眠薬強盗と同じような近付き方をします。
やがて家に遊びに来るように誘われて付いて行くと、いつの間にかギャンブルが始まります。
最初は勝ちまくりますが(もちろん相手の計画通り)、いずれは大金を払わされることになります。

今日はセレモニーで休み
個人でワットポーや王宮へ行くと、それらの近くで「今日はセレモニーで休み」などと声をかけてくるタイ人がいます。
休みというのは、全くの嘘です。
そうとは知らずがっかりしてると、「特別に20バーツでラッキーブッダへ案内する」などと言い始めます。
「じゃあせっかくだから」なんて言ってトゥクトゥク(三輪タクシー)に乗り込むと、最後はインチキ宝石店や悪質テーラーに連れて行かれて散財することになります。

僕はこれに、わざと引っ掛かったことがあります。
ラッキーブッダを見た後、思ったとおり「宝石店へ案内する」と言い出しました。
「時間がないから行かないよ。早く駅まで送ってくれ。」と言うと、さっきまでニッコニコで上機嫌だったオヤジが、水死体のようにドロドロになっています。
饒舌だったオヤジが、一言も発しなくなりました。
駅まで送らせて、20バーツを渡しながら「真面目に働けよ」と言って別れました。
このオヤジの豹変ぶりからして、宝石店から相当のリベートをもらってるはずです。
ということは、それだけ儲けてるってことです。
おもちゃ同然の屑を宝石と偽って売るわけだから当然です。

ワットポーや王宮近くには、この手の詐欺師が必ずいます。
もし出会わなかったら、既にカモを見つけて出払っているってことです。
今でも毎日のように騙されてる人たちがいます。

※危険なので、僕の様な真似は絶対にしないでください

外務省のホームページ にも目を通しておくことをお勧めします。

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